動画で滝巡り

安の滝

秋田県北秋田市阿仁、中ノ又渓谷を奥深く行くと落差90mの豪快な安の滝が姿を現します。

オシンコシンの滝

二段構造で岩の細かい筋目を様々な角度に縫って流れていく姿は滝が造りだす自然の造形美の代表格。

日本の滝百選に第二位で選ばれるのも納得です。

更に安の滝周囲の紅葉の素晴らしさも圧巻。

冬から春の間は積雪のために閉鎖されていること、駐車場から40分ほど歩くことなど、観光客が気楽に見に行くには少々条件が厳しい。

ですがそのお陰で自然は守られ、ゆったりと落ち着いた雰囲気で観賞出来ることでしょう。

滝まで行くには舗装されているとはいえ駐車場から山道を40分ほど歩いて登ります。

しっかりとした格好で、登山をするぐらいの気持ちで臨んだほうが良いですね。

安の滝の伝説

安の滝の名前の由来には有名な伝説があります。

18世紀初め頃の享保の時代、この滝の近くに打当村十二段見崎金山が開かれました。

金山には各地から若い男が働きに来て、また近くの村の若い娘も働いていました。

その中に17歳の麗しく気立ての良いヤスという少女がいました。

ヤスはその美しさから金山で働く若者達の憧れの的となり、見崎小町と呼ばれるようになります。

当然多くの若者がヤスに言い寄りましたが、身持ちの固いヤスは誰も近づけようとしませんでした。

しかしそのヤスがある若者に恋をしました。

それは若者頭として働き、腕も良く実直な久太郎という若者でした。

久太郎もヤスに心惹かれ、2人は想い合う関係となりました。しかしこの金山の固い掟でここで働く男女の仲はご法度だったのです。

2人は人目を忍んで山小屋で愛を語り合いました。しかし運悪くその場面を仲間達に見られてしまいます。

ヤスとの仲を妬んでいた仲間達は男女の仲はご法度だ!と騒ぎ立てます。

ヤスに難が及ばぬように、久太郎は友人に「いつかきっとヤスに迎えに来ると伝えてくれ」と伝言を頼み、急ぎ山を下りて故郷へ帰っていきました。

しかし、その友人は仲間の制裁を恐れてヤスに伝言を伝えませんでした。

何も知らずに来る日も来る日も久太郎を待ち続けていたヤスに、若者の1人が久太郎は法度を犯した罪で捕らえられたから、もう諦めろと吹き込みました。

ヤスは驚き、大変な悲しみに暮れます。

ある中秋の名月の夜、ヤスは久太郎との思い出の山小屋へと向かい、荒れ果てた山小屋を見たあとそのまま大滝のほうへ彷徨い歩き、後を追ってきた仲間が追いつきそうになったその時、「久太郎、久太郎!、久太郎!!」と三度叫んで大滝へと身投げしたのです。

ヤスの体はそのまま滝壺から浮かんでくる事はありませんでした。

それから中秋の名月の晩には大滝の上流には黒髪を梳くヤスの姿が現れると言われ、この大滝を安の滝と呼ぶようになったのです。

どうですか、とても切ない悲話ですよね。

こんな悲しい伝説なのですが、今ではこの滝に願うと恋が成就するという言い伝えがあります。

成就出来ずに儚く散っていったヤスが、自分の分まで、と応援してくれるのでしょうか。

安の滝の動画

安の滝の動画は外部リンクになります。

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動画はこちら

紅葉が出始めて見頃の時期ですね。

水量が多い時期、新緑の多い季節などまた違った安の滝が見られます。

安の滝の所在地

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名称
安の滝
住所
秋田県北秋田市阿仁打当
交通アクセス
秋田内陸縦貫鉄道「阿仁マタギ駅」から車約30分「安の滝遊歩道入口」下車、徒歩50分
車でのアクセス
国道105号線から中ノ又渓谷方面へ。安の滝入り口から車で未舗装道路を約30分、駐車場から徒歩50分

降雪期〜5月下旬頃までは積雪のため閉鎖されています。注意してください。

阿仁マタギ駅からは車以外の交通手段がありません。

観光バスも団体以外は使えない場合が多いです。

タクシーなら往復、観光の時間込みで1万程で行ってくれるという情報もあります。車で行けない方は交渉してみては。

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